120秒が5秒になった----LEDがなし遂げた"ネイルの大発明"とは
7月23日12時12分配信 Business Media 誠
松風とネイルラボが開発したLEDライトを使えば乾燥時間が5秒にまで短縮できる
男には理解できぬ女の習性、その1つが爪への情熱だ。
いわゆる"ネイル"。読者諸兄は「ジェルネイル」をご存じだろうか。
ジェルネイルをほどこすには、まず爪を研ぐことから始まる。そして研いだ爪にジェルネイルを塗り、硬化させれば完成。さらに、アセトンをつけてアルミホイ
ルを巻き、柔らかくなったところでプッシャーを用いてソークオフ。......といわれても、男子には「ナヌ?」の工程ですよね。
実は今回、"可視光LED"という、ジェルネイルの世界を一変する新技術の取材に訪れたのだ。
●120秒を5秒に短縮するLEDの技術革新
その新技術とは「L・E・D GEL Presto」。男子読者のために解説しよう。
マニキュアは塗ったあとに乾かすが、ジェルネイルは乾かさず、UV(紫外線)ランプを専用のライトボックスで照射して、硬化・定着させる。
ジェルネイルが硬化するまでの時間は約120秒。ジェルはクリア・カラー・トップと最低三層、アート性を高めたり色の深みを出すには、何層・何度もカラージェルを塗布する。その過程ごとにUVランプに120秒間手を差し入れて乾燥させなければならない。
一方、LEDライトと専用ジェルを使うL・E・D GEL
Prestoでは、たった5秒でジェルが硬化する。120秒を5秒に、実に24分の1にまで圧縮したのだ。革命的とも言える技術革新を成し遂げたのは、歯
科材料・機器の総合メーカー松風と、そのグループ会社のネイルラボ。
「120秒が5秒とはすごいですね」と話すと、「従来のUVランプは360ナノメートル前後の波長ですが、それより高い400ナノ以上の可視光線で超高速硬化させます」とネイルラボ営業企画部の井田圭一さん。
通常は照射性能が劣化する3〜6カ月ごとにUVランプを変えなければならないが、「LEDは寿命が半永久的なので、UVランプを交換する手間もなくなります」(井田さん)。
1本数千円だからかなりのコストだ。
●速くて連写できない!
cherryさん(の手)をモデルに、実際にL・E・D GEL Prestoを実演してくれたのは、商品開発部の川平有希子さん。爪のカタチを整えてからベースのクリアジェルを塗布。
そしてLEDのボックスに手の先を入れる。LEDが光り出したので写真をパチリ。
もう1枚! と思ったら、あらら、もう間に合わなかった。照射時間わずか5秒なので、連写モードじゃないと2枚目が撮れないくらい。
川平さんはcherryさんの手に、塗っては入れ、塗っては入れとカラージェル工程を3〜4回続けたが、それぞれあっと言う間に終わった。
●半分になる施術時間
今回はテストなので指1本だが、左右の全指を同じ工程・同じ技術で施術するとどれだけ時間は変わるのか。ネイルラボ資料によると、UVライトを使う一般のジェルネイルだと
照射時間30分で施術時間(塗る時間+乾かす時間)が31分50秒かかるのに対して、
LED GEL Prestoは照射時間2分で施術時間15分50秒という(UVライトの場合、片手を照射しながら、もう片手に塗布することによって時間は短縮できる)。
親指を除く指4本をまとめて照射するのが4回、親指単独で照射するのが4回、両手分で合計照射回数は16回。UVは×2分、LEDは×5秒(最後だけ20秒)なのでこの差が生まれるのだ。
しかもこれは、単純にカラーリングだけした場合の施術時間。実際にはネイルアートを
施すことがほとんどなので、その分さらに施術時間は延びることになる。
「なるほど。固めるのに時間がかかるから、ネイル中に世間話をしたり、打ち明け話をしたりしておしゃべりに花が咲くのでしょうか。でもこれからは、そういう楽しみがなくなるかもしれませんね」とうがった意見を私が言うと、
「施術が速ければ、終わった後でもおしゃべりの時間も取れるし、アートに凝る時間も長く取れるので、客単価もアップできますよ」と井田さん。
「それに紫外線をたくさん浴びるのは肌にもよくないですし」。
cherryさんも「UVだと『ちょっと熱いです』と言って手を引っ込めることもありますが、LEDはほのかに温かいくらい」とうなずく。UVライトそのものは熱くないのだが、
ジェルが硬化するときに熱を発するからだ。
●広がるLEDの用途
松風とネイルラボの共同開発は3年ほど前にスタートした。
きっかけは歯科材料とネイルケア材料の技術的な関連の深さから。
歯の充填材やホワイトニング材も、ネイルケアのジェルも、生体親和性と安全性が求められるのは同じ。
歯医者さんで詰め物をした後、「ちょっと熱くなりますよ?」と光る器具を口に
入れられた経験のある人も多いだろう。あれもLEDライト照射だ。
LEDは信号や屋内外の照明、自動車ランプだけではなく、電子看板や照明通信ネットワークなど明かり以外の用途にも展開が広がっている。
LEDが大きな市場になるのはその応用範囲の広さゆえだ。
●技術ブレイクスルーがネイル業態を変える
Prestoのユニークさにはもう1つ、"かくはん不要のカラージェル"を使うことも挙げられる。従来のジェルの中には固まりやすいものも多かったため、かくはんが必要だった。
ようじでよく混ぜるそうだが、ムダが出るし不衛生
(ようじに付いて捨てるジェルは14人分に相当)。
容器が積み重ねられて、狭いスペースが有効活用できるなど、
出張ネイリストに細かい配慮もある。
ネイリストのウケは上々のようだが、今までと違うシステムなので
新規投資になってしまう(Prestoはプロ向きなので市販はせず卸のみ)。
そこがハードルにはなるが、このシステムを利用すれば速さを訴求してエキナカに
"QN(クィックネイル)サロン"を展開することも可能。
起業家には"モーニングネイルケア"を検討していただきたい。技術ブレイクスルーがネイル業態を変えるまでに"長い照射時間"はかからないだろう。
どうしてこれを引用したかというと、『チョッッと練習すればネイルって出来そう。』
と生意気にも思っていたからです。
材料の扱いは似てるし、細かいし、さらにそれを鏡を見ながらやっていますから。
もちろんネイル独自のテクニックは学ばないといけないとは思いますが、
直接見ながら机の上で出来るなら・・・と思ってました。
しかし、マニキュアタイプのホワイトニングを施術して感じた事は
「本数多くするのはけっこう大変」ということでした。
ホワイトニングは12本とか16本施術する事が多いのですが、均一化が難しいのです。
こう書いていると、ネイルもやってみないとどちらが大変かわからなそうです。
どなたかネイルのサワリだけでもレクチャーしていただけませんでしょうか??