歯周病の予防
歯周病はさまざまな病原因子が複雑に関与し合って発症する多因子疾患です。原因となる因子を改善していくことが歯周病の予防につながることになります。歯周病を予防することは口腔内だけではなく、全身疾患の治療や予防につながります。
歯周病の予防にはプロフェッショナルケア とホームケア(セルフケア)の双方が必要です。双方が継続されないと成果は上がりませんし、再発の可能性が高くなります。歯周病原菌が繁殖増殖しにくい口腔環境を維持していくこと非常に重要です。
プロフェッショナルケア

プロフェッショナルケアとして重要なのは、歯周病治療が終了したあと自覚症状が現れる前に定期的に歯科健診をうけることです。
その時々に必要に応じて、歯科医師、歯科衛生士によるPMTC(専門的歯面清掃)や、自分の口の状況にあった適切な清掃法の指導を受けることが中心となります。 新たに付着した歯垢・歯石を除去すること、歯周病やむし歯を早期発見、早期治療することも時には必要でしょう。恥ずかしがらずになんでも早めに歯科医師に相談することが大切です。
セルフケア

セルフケアとしては、口の中を清潔にすること、プラークコントロールをすること、鏡で異常がないかチェックすること、十分な睡眠とバランスの良い食生活で規則正しい生活を送ること、楽しくリラックスした状態でストレスを過度にためないことなどを心がけましょう。
歯周病は多因子疾患なので、原因となる因子を改善していくことが歯周病の予防につながります。生活習慣の改善もそのひとつです。例えば、この機会に禁煙をする、バランスの良い食生活を心がける、肥満を解消する、運動を生活に取り入れる、ストレスをためないなどにトライすることをお勧めいたします。
また全身の病気と歯周病は相互に影響があるので、高血圧や糖尿病などの治療に励むのもいいでしょう。免疫力のアップは健康を維持する上でも大切な要素です。
プラークコントロール
歯周病は歯垢=デンタルプラークの中にすんでいる歯周病原菌によって引き起こされる内因感染症です。すなわち、歯周病の予防で最も重要なのは歯垢を毎日確実に取り除くことになります。これをプラークコントロールといいます。
プラークコントロールには歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシ、洗口剤(デンタルリンス)などを使います。義歯(入れ歯)の清掃も含めて毎食後に行うのが基本です。
プラークコントロールの基本はブラッシングとなりますが、ほとんどの方はきちんと磨いているつもりでもきちんと磨けていないのが実状です。正確に言いますと,歯肉と歯の境目に付着している歯垢の除去ができていないのです。効果的なブラッシングを身につけるには歯科医師や衛生士と相談しながらご自分に合ったブラッシングの方法を見つけ出し、それを続けていくことが大切です。
歯ブラシだけでは磨けないところは歯間ブラシ、デンタルフロス、などの補助器具
も併用することをおすすめします。また制菌・抗菌作用のある洗口剤(デンタルリンス)の使用も効果的でしょう。こちらも歯科医師や衛生士と相談しながら正しい使用方法を身につけることが大切です。
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デンタルリンス(洗口剤)

歯周病原菌の生息している歯垢=バイオフィルムは歯面に強固に付着しています。したがって、抗菌性洗口剤はこのバイオフィルムの中心部に容易に浸透するものではありません。ですからブラッシングなどの機械的物理的な歯垢の除去がプラークコントロールの基本となりますが、ブラッシング後に遊離している細菌の除去や粘膜面などバイオフィルムが形成しにくい部位への効果は、補助的にではありますが期待できるものと考えられます。
主な洗口剤やその成分を見てみましょう。
パーフェクトペリオウォーター(ラプチャー)

200~250ppmの活性次亜塩素酸です。治療用のパーフェクトペリオを約3倍に希釈してあります。市販の洗口剤のようにアルコール、添加物、保存料、防腐剤等がいっさい入っておりません。毎食後のうがい、就寝前のうがい、ブラッシング前後のうがい、歯ブラシ・歯間ブラシ等の洗浄殺菌に使用します。
歯周病原菌をはじめ、う蝕病原菌、VSC産生菌などを抑制して歯周病、むし歯、口臭に対する予防・抑制効果があります。
冷暗所での保存により1ヶ月程度は十分な殺菌力(約80%)を発揮しますが、早めの使用をお勧めしています。家族全員での使用により家族間でのピンポン感染や唾液感染の予防効果が高まります。
グルコン酸クロルヘキシジン
口腔内細菌のバイオフィルム形成を抑える作用があります。細菌の表面や歯面に吸着して抗菌性を示し、歯面への細菌の付着を防ぎます。粘膜面にも吸着するため比較的長時間抗菌作用が持続します。ただしこのことにより、長期間の使用においては歯への着色をもたらし、歯石の沈着を促進してしまいます。まれに強いアレルギー反応を起こします。
主な製品:「コンクールF」
グルコン酸クロルヘキシジンを0.05%、緑茶抽出成分、グリチルリチン酸モノアンモニウム、L−メントールなどを配合
リステリン液
抗菌剤としてチモール、サルチル酸メチル、シネオール、メントールを含みます。これらを溶解する目的でエタノールが使われています。ブラッシングとの併用で歯垢を減少させる効果があります。
イギリスの外科医によって開発されたもので、日本人にとってかなり刺激が強いとの評価もあります。アルコールが含まれているため、受け付けない方もおいでになります。



